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株をやらなくても影響する株価の下落 ルピアに新興国市場から格下げの可能性

1月末、世界の投資家が運用の目安にしている株価指数を 作っているMSCIという格付け機関が インドネシア市場に対して発した警告。 翌朝から、売りが殺到し一瞬で800億ドルが一瞬で消失。 あまりの売り注文の激しさに、インドネシア証券取引所は 一時的に売買を停止しなければならなかったほどの震撼。 これは、まさにアジア通貨危機以来だという。 株の売買に関わっていなくても、富裕層でなくても、 株を売り払ってドルに換えるという投資家の動きというものが、 こんなにもダイレクトに、通貨の下落に繋がるのだという恐れを 意識しないわけにはいかなくなってくる。 さらに予測されているのは株が下がる → 通貨が下がる → もっと不安になって株を売る」という、 止まらない負の連鎖が加速するのでは?ということ。 そして、どうやらその局面が5月に訪れることになりそうだ。 問題の核心は、インドネシア政府が、格付け機関からの警告に対し、 どう対応するのかどうかという点にある。 格付け機関から与えられた、改善の期限は今年の5月とされており、 それまでに信頼を回復するに値する是正が行われなければ、 インドネシア市場は、現在のエマージングマーケットから、 フロンティアマーケットに格下げされる可能性がある。 格下げされれば、資本流出はさらに一気に進み、 ルピア相場が20,000ルピア台まで一気に下落するのではないか ということが懸念されている。 通貨が下がれば、赤字財政は益々悪化し、 国の借金だって膨れ上がる。1998年に政権崩壊させたとき のような暴動やデモが起こる可能性 についても度々語られている。 それなのに、政府の前向きな姿勢は今のところ無しに等しい、 又は見当違いな振りをしているようにみえるのは何故だろう。 市場暴落を受けて、証券取引所の社長や金融監査庁の幹部ら 数人が辞任したことは、 所詮、責任逃れの首のすげ替えとしか評価されず、 何故かこのタイミングで、経験のない大統領の甥が、 中央銀行の総裁に就任する。 格付け会社が要求する改善とは、こういう縁故で固めた 不透明性な改善のことではないのだろうか? そして、格下げされないために、改善が避けられないのが 利益を生まない政策。 その核心になっているのが、昼食無料プログラム。 子供たちの栄養を満たす、という建前はあっても、 大統領と元大統領の支持者や...

この兆候があったら危険「意図的な貧困」ベネズエラ崩壊からまなぶ 

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2026年幕開け早々、ベネズエラの大統領が米軍に連行されるという衝撃的なニュースが世界を駆け巡った。以来、その是非や目的について激しい議論が続いているけれど、ここで注目したいのは、「 ベネズエラの通貨危機が世界的なニュースになったのは、10年も前の話だ」ということ。 この10年間、世界ではいくつもの政権交代や紛争、パンデミック、そして戦争があった。しかしベネズエラでは、あの悲惨な状況が改善されることなく、ずっと続いていた。その事実に暗澹とする。 どんな政府であれ、経済を破綻させて、国民の怒りが頂点に達するまで腐敗すれば、政権は入れかわるしかないだろう...という期待がある。でも、それはただの思い込みに過ぎない。じつは、腐敗したまま居座る可能性の方が高いのだ。 堅実路線から腐敗へ ベネズエラの国家破綻の原因は、よく、「石油資源への過度な依存」と「産業育成の失敗」が育成されなかったこととして説明される。しかし、その流れを見てみると、それは国民の怠慢や先見の明のなさというより「意図的に貧しくさせられていた」という実態が見えてくる。 1960年代から70年代、ベネズエラは中東情勢が不安定な中で、世界の石油供給を支え、南米でも指折りの生活水準を誇っていた。当時の政府は国営石油会社を設立し、外資と協力しながら技術者を育成するという、堅実な方針を掲げていた。 転機は1980年代の汚職と債務拡大、そしてIMF主導の緊縮財政。1989年、公共料金の引き上げに端を発した大規模暴動では、軍の投入により数千人ともいわれる犠牲者が出た。 そんな絶望の中で、腐敗政権打倒を掲げてクーデターを起したのが、 当時、中堅将校だったウゴ・チャベス。 クーデターに失敗して、投獄されたことで、かえって絶大な支持を獲得。 恩赦を受けて解放され、大統領選に出馬する。 仮面をかぶった独裁 1998年に圧倒的な支持で大統領に就任したチャベスは、憲法を改正して、大統領の任期を延ばし、連続再選できるように改正。二院制を一院制に。 司法や選挙管理委員会を自派で固め、石油公社の技術者も自派の軍人、収益は「社会福祉」に大量投入される。 貧困率の低下という成果があったとされているものの、その実情は 「無料より高いものはない」やはりそれは政治的な戦略に過ぎなかった。 ‐ 支持者への優先配分: 診療や住宅などの恩恵は、政権を支持...

被災から1カ月 海外支援を拒む政府と 白旗を掲げる被災者たち カオスは続く

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 被災地で1週間経ちます…何も変わっていません。 子供たち、何も食べていないんです… 女性レポーターの声は震え、泣き崩れてしまった。 この映像は、CNNインドネシアの公式アカウントから配信されたもので、 フェイクや無許可映像ではない。 瞬く間に拡散され、そして、削除(テイクダウン)されたことで更に注目を集める。 #Reporter Cnn Menagis  di aceh 丁度それは「外国の支援は必要ない。インドネシアは自力で対処できる能力がある」と、 大統領自ら宣言して歩いていた直後のことだった。 日本列島がすっぽり収まる程の広さ、島の殆どが山と森林に覆われたスマトラ島は、 都市部を除いて洪水の被害とは無縁の島だと思われていた。 ところが、昨年11月末の1週間以上も続いた長 雨で、前代未聞の大規模な地滑りが、同時多発。 その範囲は3つの州、52の県、 日本列島でいえば、青森から兵庫県までにも相当するという。 広大なスマトラ島の北半分にも渡る広範囲で、川上から川下まで、地形が変わってしまうほどの大規模な、地すべりが数日の間に立て続けに発生した。 通常の災害であれば、発生後、3週間も経てば、救助活動から復興支援へとフェーズが移り、 食料供給などは安定し始めるはず。しかし、レポーターが目撃したのは、公式な避難所でさえ、飢えや赤痢で亡くなるお年寄りや子供たち。インスタントラーメンで食べつなぎ、泥水でも沸かして飲まざるをえない状況。 未だに百数十もの箇所で、橋や道路が遮断されたまま。 身を寄せられる避難所すらなく、高台にある個人の家や礼拝所など に身を寄せたままの人たちも多い。 突然また地滑りが発生するかどうか分からない 危険な山道を徒歩で往復し、 その日食べるものを探さ なければならないという毎日。 災害発生後なぜか、頻繁に外遊するようになった大統領が、行く先々で「自国で対処できる」として、海外からの支援は無用だと言って歩く一方で、 被災地では、 「自国政府でも外国からでも何でもいいから、ともかく助けてくれ」という意味の 「白い旗」が掲げられている。 全国の地方政府のまとめ役、T内務大臣は80トンの食料と医薬品をアチェ州に空輸したというが、アチェ州の知事は「全く受け取っていない」と答える。 内務大臣が送ったという物資は、実はその調達の時点からマークアップ...

従業員22名が亡くなったーテラドローン・インドネシア火災に重大な疑惑

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日本の農林水産省の「東南アジアにおけるスマート農業の実証支援委託事業」に 採択されているテラドローン・インドネシアの本社ビルで、12月9日に火災が発生。 従業員100人規模のオフィスで、22人の従業員が死亡するという大惨事があった。 火災が発生したのは都心の住宅密集地帯、大通り沿いに立ち並ぶ、 隣と壁を共有する店舗街の一角。 収益を最大化しようと階数を増やしたり、道路側に迫り出したりという、 よくある改築の施された建物。 それでも安全基準条件が厳しくなるので4階建て以上にはしないのが普通だが、 この会社が入居していた建物は、周囲と比べても、 ひときわ高く目立つ7階建てだった。 火災が発生したのは、昼休み中。従業員の多くが建物の外に出ていた時。 爆発音があって、火事だ!火事だ!という声で火災の発生を知ったという。 火災の原因は、サービスカウンターとして使用されていた1階の倉庫に 置かれていたドローンのバッテリーからの出火と報道されている。 ニュースでは、灰色の煙に包まれ、屋上の鉄柵に張り付くようにして、 助けを待つ従業員たちの姿が写し出されていた。 この建物の出口は、火災発生現場の近くの扉一つだけ。 煙は建物の中央にある階段を伝って一瞬のうちに上階へと広がった。 非常階段も、スプリンクラーも、アラームもない中、 階段を上る途中で、有毒な煙を吸ってしまった人や、 はめ殺しの強化ガラスをなんとかたたき割ろうと試行錯誤しているうちに、 猛毒な煙を吸い込んでしまった人。 救助隊の証言によれば、被害者の殆どは、各階で窓の傍で 折り重なるようにして倒れていたという。 昼食の休憩の時間。外出しなかった、被害者の殆どが女性だった。 その中には妊娠7カ月の妊婦もいた。 さらに、単位取得のための研修をしていた大学生もいる。 ほとんどが20歳代だったというのも痛ましい。 大学を卒業しても働き先がないという慢性的な 就職難の中、テラドローン社のような、最先端のテック業界で働くことは 夢、憧れの実現であったことだろうに。 そんな有望な若者たちでさえ、スプリンクラーもアラームもない、 非常階段もない、ローテクな違法建築の犠牲者になってしまうという現実。 この会社は、オフィスについてはレンタルで、コストダウンを優先していたようだが、 扱う案件は、国家的な大プロジェクトとして力を入れている分野の大物...

【報道されない大災害】アチェ・スマトラ”超巨大同時多発地滑り”で村がいくつも消えた

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​11月末に発生したアチェ・スマトラでの大洪水・地滑り災害のニュースは、 日本では「異常気象の激しさ」というカテゴリーでしか報道されていないようだが、 国内では「異常気象はきっかけに過ぎず、最大の原因は ”無秩序な森林開発にある”という議論が高まっている。 スマトラは、火山灰質の山を覆う熱帯雨林の森におおわれた崩れ易い地質。 これを天然の樹木の根が支えることで維持されてきた自然体系が、 ここ数年、急激に破壊されている。 パーム油農園への転用、鉱山開発... パーム油を原料としたバイオディーゼルは、 CO2 削減効果があるとして、地球温暖化対策の グリーンエネルギーとして注目されているが、 じつは、油ヤシの木は、天然の樹木とは全く違い、 根が浅い上に、水を大量に吸収する性質があり、 天然の樹木を切り倒した後、油ヤシを植えれば、 肥沃な土壌を、乾燥した不毛の地に変えてしまう。 それが分かっていたので、オランダの植民地政府さえ、 農園として切り開くことをしてこなかった土地だ。 ところが、ここ数年、政府は、国産のパーム油を原料とした バイオ燃料(バイオディーゼル)を、 ディーゼル燃料(軽油)に混合することを義務化する という政策を推進し、 その需要のおかげで(その前から森林破壊が問題になってはいたものの) 熱帯雨林の森のパーム農園への転用が激しく促進された。 スマトラ島は地図で見ると、そのほとんどが緑色だが、 じつは既にその7割がパーム農園や鉱山開発地に転用されてしまっている。 信じ難いのは、絶滅危惧種種スマトラ象の住む、国立自然公園、 ユネスコの世界遺産として認定されている森林にまで、 政府が開発許可を発行していることだ。 さらに、”違法伐採の取締りも機能していない” というよりむしろ、 ”反対派の住民や活動家を取り締まるために”機能している。 そんな、積もり積もった悪行。 ”近い将来、たいへんなことが起こる”という警告は、 何度もあったが、その甲斐もなく、 むしろ2025年に入って、政治的な意図が絡んだ利権分配の道具としての、 無秩序な伐採が加速していた。 法律では、切り開いてはいけないことになっている 山の上や川の傍で、大規模な伐採が(こっそり)行われていた。 このことは、 土砂に運ばれて、川に流れ込み、 麓の村を直撃した大量の木材が、切りそろえられ、 マーキングされ...

ジョコ政権下で進んだニッケル採掘の終焉?国軍演習で露呈した違法空港の闇 

中国政府のベルト・アンド・ロード構想の主要プロジェクトの一つ EV車のバッテリー用のニッケル採掘場となったスラウェシ島。 その中部には、その拠点である中国資本の巨大な工業団地 がある。 工業団地の中には、学校や病院があり、 数万人といわれる中国人労働者のための宿舎、発電所、病院、学校、警備まで 企業が一体運営、 ミニ都市状態。 インドネシア人労働者が作業中に事故があっても内部で処理され、 暴動が発生したときも、インドネシア警察は中には入れてもらえなかった。 問題が洩れないように管理され、警察も行政も全く立ち入ることのできない 実質的な”治外法権地帯” 10年前、圧倒的な支持を得て大統領に就任したジョコ大統領は 「鉱石をそのまま輸出すれば、外国の利益になるだけ」 として、鉱石の輸出を禁止、鉱物が欲しければ「インドネシア国内で 精錬して、現地人を雇え」という方針で、鉱物業界は大きく転換した。 しかし、その方針の結果、国内に精錬工場を建設したのは 中国資本ばかり。 政府は、工場法人税30年免除、物品税・輸入税の免除など 様々な優遇策、を提供し、ニッケル鉱山開発を 優先的な国家戦略プロジェクトとして推進した。 環境汚染というリスクを受け入れてでも 外資を呼び込むのだという政府の大義名分は 国内産業を育成すること、現地住民に雇用先を提供すること だった。 ところが、実際は大量の中国人現場作業員が就業し それが現地作業員との紛争の原因にもなっていた。 ”外国人労働者は、高度な技術者だけ”という約束だったはずが、 いつの間にかその人数は、数万人にも上る。 大量の中国人労働者は、どこから入国してくるのか? その謎が、最近になって明らかになった。 この工業団地のすぐ近くに空港があるが、 入管も通関もなしに運営されていたのだ。 このことは、11月末インドネシア国軍がこの空港近くで、 軍事演習を行ったことで明らかになった。 そのときの様子を一部始終を撮影した映像によると、 グリーンのライン、IMIP(工業団地の名前) と書かれた 飛行機が駐泊し、”プライベート空港”と書かれた看板が建っている。 #Bandara Ilegal di Morowali  この飛行機が、企業本社のある中国沿岸部の都市との間を往復し ビザなし、通関なしで、違法に作業員、おそらくは物資も ノーマークで運び...

財産没収?デノミにかける国民の期待とは

通貨の桁が多いインドネシアでは、最高額面の紙幣が10万ルピア。 これは、日本の円の感覚でいえば千円札が最高紙幣のようなもの。 20年くらい前、住み込みのお手伝いさんに支払う給料の相場は、 二十万ルピアくらいだった。でも現在はもう、それは日給程度にすぎない。 十万ルピア昔は1万円札ぐらいの価値があったけれど、 現在はもう円感覚の千円札と同じくらいしかない。 1000ルピア以下で買えるものなんてほぼないし、 1ルピアになったとしても表示が変わるだけなら 別に問題ないように思える。 膨大な「ゼロ」の数は旅行者でなくても紛らわしい 会社や銀行では特に、この桁数の多さが複雑な問題になっている。 日々の業務で使う簡易版と、正式な資料の二つを維持しなければならないことや、 データ容量が大きくなり速度やエラーの原因になったり、 桁数を維持するだけのための容量を維持するコストもかかるそうだ。 インドネシア中央銀行が、デノミの検討を提案し続けてきたというのも最もな話。 実務的な利点にとどまらず、国際的な取引の場では、 桁数の多い通貨は、”経済が遅れている”というネガティブなイメージがあり、 これを刷新し、 国際的な信用を上げるためにも、デノミを実施したいという。 ゼロの数が減ったという心理的効果によって、 特に家などの高額品の分野で消費を押し上げる一時的な経済効果も期待できるそう。 『デノミは資産没収と同じだ』などと言う人もいるけれど、 価値が変わるわけではなく、新しく発行されるお札の表示が変わるだけで、 新旧両方のお札の価値に合わせた価格提示が保証されるなら、 トルコリラやロシアルーブルのような経済成長につながる成功例もある。 失敗例で有名なのは、ベネズエラ。2008年から3回に渡って14桁を切り下げ。 日用品ひとつ買うにも、札束を積まなければならないほど下落した 通貨の価値を立て直すために行ったデノミが、益々信用を失うことにつながり、 さらに通貨価値が下落した。 ジンバブエの場合は、2008年に10桁、2009年には12桁を切り下げ、 それでもインフレが止まらず通貨停止。 こういう失敗例では、元々もうダメなところに デノミがさらに追い打ちをかけ”資産没収のようなもの”になる。 インドネシアでも、かつてデノミに失敗した経験がある。 それは、1965年、初代大統領の スカルノ政権下で、...

特殊詐欺拠点から110人脱出 監禁と暴力・東南アジアに拠点移動の実情とは

勤務先は「タイの観光地レストラン」と聞いていた。 ところが、空港に着くや否や目隠しをされ、バスに乗せられ、 着いたのはカンボジア国境付近の見知らぬ施設。 そこから先は、逃げ場のない監禁生活だった。 オンライン詐欺のノルマを課され、 殴る蹴るの暴行、電気ショック、そして「臓器を取るぞ」という脅し。 「海外就職」「高収入」「初心者歓迎ITの仕事」といった 言葉に誘われて 帰ることができなくなった生産世代。 どのくらいの被害者がいるのかということすら把握することが難しい。 オンライン上の犯罪は、法規制の行き届かない国に拠点を置くことが 有利だということで、カンボジア は世界的な詐欺組織の拠点となっている。 こういった組織は、国の政府要人と近い関係、警察も買収されているから、全く手出しができないのかというと、そうでもなく、ミャンマーなどと比べればまだ可能性がある。 シンガポールの場合は、自国民を標的にした詐欺事件が発覚すると、 現地カンボジア警察と共同捜査で、犯行組織を摘発している。 日本や韓国の警察も、同じように共同で捜査を頻繁に行っているとのこと。 捜査能力が高い国や、国際的な共同捜査を頻繁に行っている国は、被害者はいても、そうでない国によりも被害者数や被害額が抑制されているようだ。 そうでない国の例、インドネシア政府の発表によれば、カンボジア国内にいる インドネシア人労働者は推定で 8万人以上だという。 インドネシア 政府は、大変深刻な問題だとして外交的な交渉を続けているとのことだが、 いまひとつどうなっているのか。はっきりしない。 涙ながらに政府に助けを求める現地からの映像、虐待を受けている映像が、出回っているが本当に痛ましい限りだ。 # tki kamboja minta tolong 逃亡しようとすればさらに厳しい罰と報復があるだろうし、現地警察は組織と癒着しているから、警察が助けてくれるわけがない。 建物の中から長い棒を持った男たちがぞろぞろと出てきて、 Tシャツ短パンサンダル履きの全く無防備なひとを路上で袋叩きにしている映像をみた。 そんな光景は現地では、よくあることなのだという。 # wni kabur dari komplek penipuan 詐欺団地といわれる建物の中には、脱出を試みた労働者が閉じ込められる 独房もあるという。引き戻されれば見せし...

インドネシアジャカルタバンドゥン高速鉄道に責任追及の動き

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”ルートの距離が短すぎる。短距離では高速鉄道は必要なく、既存の路線で十分です。利益よりも不利益が多くなるでしょう” ジャカルターバンドゥン高速鉄道プロジェクトが、経済的に非採算性が高く、また規制の要件を満たしていないとして、真っ先に反対意見を表明した、当時の運輸大臣イグナチウス・ジョナン氏。 その後、この案件は交通省ではなく、国有企業と中国の案件としてすすめられ、ジョナン氏は、2016年1月の起工式に出席しないことで反対の意志を示し、着工許可の発行に関しても基準を緩めないことなどにより、断固として反対した。 ジョナン大臣は、第一次ジョコ政権の大臣の中で、スシ漁業大臣と並んで国民に人気のあった人物。国営鉄道会社PT KAIのCEO時代に、会社の体質やサービスを劇的に改善させたことで知られ、誠実な人柄で知られていたが、やはりその通りだったと惜しまれながらも、半年後の閣僚改造でジョナン氏は運輸大臣から解任された。 ジョナン大臣が解任させられた後、大統領宮殿に呼び出された、公共政策アナリストのアグス・パンバギオ氏は、そのときの大統領との会話について次のように証言している。 「採算がとれません。国家に損害を与えることになるでしょう」と警告すると、大統領は「赤字にならないようにできるよ」「ハイテク技術だし、この国にとって必ず良いものになる。中国政府のサポートがある」 「このアイデアは誰からでたのですか?」と尋ねると、大統領ははっきりと 「これは私のアイデアだ」と答えたという。 周囲の意見を全く受け付けなかったジョコ大統領の当時の様子。さらに、複数の専門家がこの問題を取り上げ、発注金額が他の中国企業の海外での高速鉄道建設費と比較して、「3倍もの値段で計算されていた(水増し)されていたこと、費用が膨らんだ最大の要因となった ルート変更と土地収用費用の激増は、ジョコ大統領と近い関係にある企業家に利益をもたらしたことについても、議論されている。 これまで一部の批評家が追及するにすぎなかった、ジャカルタ―バンドゥン高速鉄道プロジェクトの巨額の負債に関するニュースにこれほど注目があつまっているのは、利息を含む負債の支払いがいよいよ本格化することから。 そんな中、来年度の予算会議では、プルバヤ財務大臣が、「債務返済について、政府がその責任を負うべきではない」原則を表明した。 プルバヤ氏という...

インドネシア産冷凍エビ セシウム汚染検出される

アメリカ上院本会議では、映画「エイリアン」の画像をモニターに写しだして、 当局の対応が生ぬるいと厳しく批判していた。 「外国のエビは、アメリカの基準に従っていないから食べたら 『エイリアン』になってしまうかもしれない。 少なくとも、耳がもう一つ生えてくるかもしれない」 アメリカ国内の主要港でインドネシア産の冷凍エビから、 放射線が検出されサンプルを検査の結果、低レベルのセシウム137が検出された。 サンプルの検出値は68Bq/Kg、米国FDAの介入レベルは1,200Bq/Kg、 下回っていればよし 、というわけではなく、 生産加工された環境の確認が必要なのだそう。 連絡を受けてインドネシア政府が調査した結果、 問題の海老を輸出した加工工場B社の工場付近で 放射能汚染が検出された。 その情報に基づき、 ’不衛生な条件下で加工されたもの’として B社が加工・出荷した輸送中の439コンテナーを含む、 冷凍エビは全て ジャカルタ港に送り返されることになった。 莫大な量だ。セシウムはそのすべてから検出されたわけではないそうだけれど、 B社はレッドリスト入り、この会社の全エビ製品に対する輸入警告が発出された。 経済調整大臣はこの件について 「超微量、基準値より全然低い 」と答えていた。 インドネシアの海老輸出先の7割近くがアメリカ向け、 その次が日本、中国。 国内消費量は1桁にも満たない。 439コンテナーもの冷凍エビは、国内の年間消費量の何倍にも相当し、 国内では消費しきれない。別の国と交渉して 再輸出するしかないのだが、 これだけ世界中で話題になっている中 アメリカに拒否された大量の冷凍エビはどこへ消えることになるのだろう。 18コンテナーが既にB社に戻ったということと、 問題のあった5コンテナーがまだ港にあり、 439コンテナーはまだ輸送中だということしか 今のところ分からない。 微量の汚染... これまで全くなかったのかということが 疑わしいような感じがしてならない。 汚染のあったB社は、首都ジャカルタから1時間程度のところにある工業団地。 この工業団地には250社もの、食品、化学、金属など多岐にわたる工場が稼働している。 港へのアクセスのよいところから、輸出企業が多く入居している。 最初に放射能汚染が検出されたのは、B社 から3キロ離れた工業団地の周辺にある、 鉄リサ...

同じ演説を聞いたことがある...高市早苗氏の就任演説に背筋が寒くなった理由

最近世界各国で起こっている大きなデモや暴動のニュースをみてみると、 キッカケはそれぞれ違っても、腐敗した政府対国民の怒りという構図は同じ。 途上国だけでなく、先進国も。  期待されていない人が勝利する怪しい選挙。 大抵はもうその時点から、次に起こる悲劇は目に見えている。 一つの国でウォッチングすれば、ニュースを聞くだけで 何が起こっているのかおおよそのことは想像できる。 こういう仕組みに国境はない。 どこの国の話もどこか似ている。 お天気の話より共有できる世界共通の話題。 日本では、高市早苗氏が自民党総裁に選出された というのは、久々の明るいニュース。 JNN最新の世論調査によれば、高市氏に「期待する」 と答えた人が66%だというし、前任者よりずっと良さそうだ。 長い暗黒の時代。直接投票できるわけではないから、 本当に歯がゆいのだけれど、期待できるとひとが選ばれて本当によかったと思う。 少なくともコミュニケーションは向上しそうだ。 それは、気迫のこもった就任演説で既に感じられた。 世襲の政治家ではないということも 今までにない、新しい変革を起こしてくれるような期待感を抱かせてくれる。 現時点でより良い選択だということは確かかもしれない。 でも、その就任演説を聞いていて、 思い出したのは、 昨年、2期、10年の任期を終えたジョコ元大統領の 最初の大統領就任の演説。 「働く、働く、働く」「働かない大臣はクビにする」 高市氏が、全く同じことを言っているのを聞いて 背筋が寒くなった。 ジョコ元大統領も、庶民の出身。これまでのようなエリート一族の出身でないというところが注目されていた。 今にして思えば、当時のマスコミの持ち上げ方が異常だったかもしれない。当時のイメージは誰に聞いても無茶苦茶良かった。 「働くための組閣」として最初の人選は中々良かった。違法漁猟船を沈没させることで有名な、スシ海洋漁業大臣が話題になったのもその頃。 パプア州にも道路ができて、開通式には大型バイクで試走。着用したジャケットも靴も国産の中小メーカー。このニュースの後、注文が殺到するという地方活性策もさすがビジネスマン、話が早い、という感じだった。 ヒリリサシが何なのかはよくわからないけど、白いシャツの袖をまくり上げて、黄色いヘルメット姿で視察する姿はまさに活動的な大統領だというイメージだった。...

正義と破壊の狭間:デモはなぜ暴動へと変わるのか?

元IMFの理事、歴代 三人もの大統領の下で計14年間も財務大臣を勤めたスリムルヤニ氏が辞任した。 8月末の政府への抗議デモの後に続く暴動で、自宅を襲撃された後数日後のことだった。 あの朝、同氏の自宅前、暴徒が持ち去らなかった日用生活品が家の前の歩道に散らばっている様子が、ニュースで報道され、その中で 家族の集合写真が投げ捨てられている映像がクローズアップされていた。 如何なる理由にしても、そんなところまで報道してしまうニュース番組もどこかおかしいと思うが、あの時の大手メディアの暴動の報道の仕方は、腐敗に対する怒りの対象を特定の人物に向けて、さらなる個人攻撃を煽るか、または、次は誰の自宅が襲撃されるかを煽ってでもいるかのような、違和感が確かにあった。 ‥本人にしてみれば、どんなに辛いことだろう。どんなに気丈な人でも、心が折れるだろうなという印象だった。 仕 事一筋で、どこの会社にもいるベテラン経理さんのような、きっちりした雰囲気が親近感を覚える女性大臣。 汚職政治に嫌気がさしてキャリアアップして、戻ってきてくれたスーパーウーマン的なイメージだった。 任務に忠実なだけに、上司である大統領の命令に忠実に従ったからなのだろうか。J元大統領任期中の腐敗が暴かれるようになるにつけ、共犯者だったとみられるようになっていたし、税務に関する汚職も野放し状態、それでいて、一般人に対する取り立ての強化を全力で推進している。 自宅が暴徒に襲撃されたのも、やはりつもり積もった恨みで、信頼していただけに裏切られたという印象があったし、重税を課した張本人として、怒りが向けやすかったというのはある。 但し、 私生活で贅沢ぶりを見せびらかしたりするような人物でもないし、私腹を肥やしているという話もなかった。本当に汚職政治家を裁くことが目的なら、先に裁かれるべき人物はほかにいくらでもいるのに、何故、同氏の自宅が襲撃されたのか? また、厳重に軍が厳重に警備していたはずなのに、何故、暴徒のなすがままにさせたのだろうかという謎も残る。 実際どんな事情があったのかはともかくとして、スリムルヤニ大臣が、他の4 人の大臣共々交代となったことは、国内では一応のデモの成果だったと考えられている。 一部の元大統領派の大臣の交代だけでなく、暴動の直接の原因となった国会議員の住宅手当てが取り消しになり、暴言を吐いた議員も解...

Z世代の抗議活動?『ONE PIECE』海賊旗と全国一斉暴動の裏側

インドネシアのSNSでよく使用されるスラングにヌグリ・コノハというのがある。 これは、 日本のアニメの ナルトの物語の舞台となる”木の葉の里” みたいな国という意味で ”救いようがないな。 ここはヌグリコノハだからな”とか  ”これはヌグリコノハの話だけどね…” というふうに、政治の理不尽さや社会の矛盾を皮肉ったりするときに使われる。 自分たちの国がどうしようもないといってしまうと、 ダイレクトな自己否定になり、ネガティブなイメージになる話を、架空のものがたりのニュアンスと重ねて表現することで共有しやすいものにすることができる。 インドネシアでは8月17日が独立記念日 毎年2週間前ぐらいから、家の軒先に国旗を掲揚する習わしがあるが、今年は、この習わしにも、日本のアニメのイメージを借用した新しいトレンドがうまれた。 それが、『 ONEPIECE』に出てくる麦わら帽子の海賊旗を、 国旗と一緒に掲揚するということで  ”この国は今、腐敗政治家という海賊に乗っ取られています”   ということを表 すのだそうだ。 また”現状に目を瞑って、何事もなかったかのように 独立の国旗を掲揚することこそが、 独立の精神に反しているのだ !” という。 インドネシアの独立の歴史というのは、 建国の父スカルノ初代大統領ら 植民地政府という強大な権威に立ち向かった 学生たちの物語 民主主義を貴ぶことは、国家理念にも盛り込まれているが この旗が現れ始めた当初から、一部の政府要人や警察は、 分裂を煽るものだとして、海賊旗を掲揚したら逮捕する みたいなことを言いだした。 独立記念日に海賊旗を掲揚した人が多かったわけではなく ネット上のトレンドに過ぎなかったが、 丁度、独立記念日の前の週にジャワ州のパティ県というところで行われたデモでは、この海賊旗が掲げられたという。 ”デモやるならやってみろ5万人集まったって、 土地建物税250%の増税案は撤回しない!” という知事の強気の発言が炎上して注目を集めたものだったが、知事を謝罪させ、増税案を撤回させることに成功した。 さい先の良いスタート、そこでこの、海賊旗デモはこれから全国各地に拡散するのではないかと期待された。 実は、この地建物税の増税というのは、税率を上げるのではなく、地方政府財務局の権限で調整することが可能な 土地課税...

【動画】遺体と暮らす謎の民族トラジャと日本人に共通の文化とは?

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  インドネシア、スラウェシ島のトラジャ族は、お葬式が盛大なこと、何年かに一度はミイラ化した遺体を家に運んで一緒に過ごすという珍しい慣習があることで有名です。でもなぜか現地にはトラジャ族は日本から来たのでは?という話もあります。1970年代に現地で”トアルコトラジャ”というコーヒーブランドを開発した日本企業の存在を鍵に、トラジャと日本、古代埋葬文化の共通点、トラジャ人が日本人の何処に共通するものを感じたのかということを探っていったら、納得の共通点をみつけました。 #トラジャコーヒー#トラジャ埋葬#ランブソロ #トンコナン #タウタウ #マネネ

熱中症対策に取り入れては?東南アジアの”清熱”飲料

中華系の食材店やレストランなどでよく見かける、ライチ、菊の花、冬瓜、胡瓜、など日本人にもわかる中国語と、ナチュラルなデザインのソフトドリンク 。マレーシアやシンガポールに行ったときはジャカルタよりももっと頻繁に見かけた。 ”清熱”とあるからスッキリさわやかな味だろうと思って早速試してみたら、甘すぎてスッキリするどころか却って喉が渇いて普通の水が飲みたくなってしまった。現地の消費者の好みに合わせたものだから缶入りのものが甘すぎるのは仕方ないけれど、こういう伝統的な飲み物が、暑い国で暮らす長い間の人々の生活の知恵から生まれたものであるということについては間違い。 そもそも日本人には、身体は温めた方がいいもので、からだの中の熱をとることが大切だという感覚がないので、こういう伝統的な清涼飲料って何のために飲むものなのかよくわからない。 漢方によれば、温めるだけでなくバランスを取ることが大事。喉の痛みや口内炎、夏バテのような症状は、身体の中に過剰な熱が溜まることで、炎症をおこしているためなので、清熱作用のあるものを摂取して、からだの中の熱をとるということが重要なのだそうだ。 ”清熱作用”を意識した伝統的な飲み物やデザートが数多いということは、東南アジア何処へ行ってもでも結構共通している。特に各地に散らばっている中華系民族の間では 共通の伝統的レシピが維持されている。 菊花茶など複数の薬草を煮出したお茶やこれを寒天で固めたもの、瓜や果物の他にも、黒もち米や大麦、白クラゲとか、ナツメやクコの実ハスの実など、乾物を煮出して砂糖で味付けするといったデザートが多い。 インドネシア現地発の”清熱ドリンク”はジャムウと呼ばれ、地方によってさまざまな自然の材料が薬として飲用されている。スーパーやコンビニ、全国どこでも売ってるもっともポピュラーなものでいうと、カキティガという謎の飲料がある。 水と同じ透明な液体、ボトルのデザインは、緑色のサイのイラスト。これではいったいどんな飲み物なのか、想像もつかないけれど、じつはこれは漢方の生薬である石膏のミネラル成分が主な成分で、これも清熱作用のために飲むものだ。 水よりものど越しが重い感じがするくらいで、基本、味も香りもないから、ソフトドリンクというより薬みたいな感じ。なんかのどが痛くなりそうだなというとき、喉が痛いとき、ペットボトル入りのものは特に水...

祭りか?迷惑か?東ジャワ発『ホレグ』爆音サウンドパレード

壁が揺れ、家の瓦が落ち、ガラスが割れる。赤ちゃんは大泣き、怒りっぽい人が増え、老人は具合が悪くなる。これはもう音楽ではなく災害。 東ジャワというところは、バリ島と海峡を隔てた、ジャワ島の東側。工業を中心とした小都市や農村が点在する、ぐっと生活感のあるところ。ここが、今話題になっている大音量スピーカーシステム、通称ホレグの本拠地になっている。 こちらで国民的な音楽といえば、ダンドゥット。アラブとインドの映画音楽を足したような強いバス音に、笛、押しの強い女性歌手の、セクシーで意味深な歌詞とダンスというのが特徴で、村の親睦会や結婚式などには、こういうステージを設けるのが定番。 でもこの地方では、馬鹿でかいスピーカーシステムとオペレーターのDJが流す、爆音リミックスというトレンドがある。ホレグというのは振動という意味で、まさに音が大きければ、大きいほど、スピーカーシステムも見た目も大きければ大きいほど、価値が上がる。 大型トラックを改造して積めるだけ積み上げたスピーカー。レーザーライトとか音に合わせて点滅するLEDのデコレーションも装着して、まるで大きなコンサートのステージがそのままやってきたみたいで、ソーシャルメディア映えもする。 大音量を鳴らしながらゆっくりと通過し、その後を、有志のダンスグループや一般市民の見物人がついていく。こういうのをローカルカーニバルという。 レンタル料金は1台30ジュタ(30万円)くらいからだそうで、独立記念日や大祭明けなど、村や地域で何かイベントをやろうという場合には予算の範囲だし、ご近所住民や仲間うちで、寄付を募って企画することも可能な範囲。 そんなトラックを十台以上も並べたイベント、ローカルフェスというのもあって、入場料が1万ルピア程度(100円程度)と安いこともあって、周囲の町や村から人が集まり、ひしめき合うほどの盛況ぶりになる。駐車場料やら、屋台での収入やらで、不景気な地方経済を活性化させる効果があるらしい。 こういうイベントが、パンデミックによる制限が解除された後あたりから現在に至るまで、頻繁に行われるようになり、地元ではその騒音が深刻な問題になっている。 国内の専門家は120デシベルならまだ大丈夫と言っているが、 WHOによると安全音量の目安は80デシベ ル。そして、問題になっているホレグサウンドスピーカーシステムの音量は130デ...

お米が消えていたのは日本だけじゃなかった

最近お米が美味しくなくなったなあと思って、土鍋で炊いてみたり、ブランドを変えたり色々試していた。そりゃあ日本のお米みたいなわけにはいかないけど、数年前ごろのお米はまだギリギリオニギリの形に固めることもできた。 でも最近のお米は、直ぐバラバラになってしまって、それでいてナシゴレンにしてもくっつきやすくて困る。ナシゴレン、つまりチャーハンにするのが、最終的なお米の救済方法だというのに。 もっと美味しいお米はないものかと思うものの、去年の中頃から2割も値段が上がったし、お米が買えないなんていうニュースも一時期あって、 日本みたいに価格が倍になるまではいってないし、買 えるだけでもありがたいものだと思うことにしていた。 ところが今月、そんな謙虚な庶民の理解心を踏みにじるようなニュースがあった。 農業大臣の市場調査で、店 頭の5kgプレミアム米の殆どが、プレミアムの条件を満たしていなかったということが’発覚した。 プレミアムといっても、これが標準レベルのお米で スーパーのお米はどれも同じような値段だし、 古米、古古米は、普通、別のルートで売られているものという認識。 市場で計りうりのお米もあるけれど、殆どの一般家庭では、スーパーやコンビニで5kg包装のお米を買うのが普通 。 ところがその プレミアム米と書かれたお米の8割が、中身は古米、古古米を混ぜて、又は中身を入れ替えただけの、プレミアムの標準を満たしていなかったということがわかった。 サニア、ラジャ、ウィルマー、フードステーションなんかはジャカルタ市の公営企業なのに。 これじゃあ、どれを買ってもおいしくないのは当たり前だ。 農務大臣によると,、 農家からの買い取り価格が下がり、精米所からの値段も下がっているのに、消費者価格だけが上昇している。米の生産量は過去7年間で最高の収穫量があり、米の在庫が増えているにも関わらずだ。 そこで農業省が行った268ブランドの米のサンプル検査、民間検査機関での検査の 結果、 212ブランドが標準を満たしていないことが明らかになった。 農業大臣は、改善の為の猶予期間を与えたとのことで、この基準を満たさないプレミアム米は、今でも店頭に並んでいるからややこしい。 例えば、このニュースを検索していてあやまってオンラインショッピングのリンクを押してしまうと、その問題のお米の購入ページに飛んでしまうなど...

インドネシア式沈殿コーヒーの楽しみ方

レギュラーコーヒーは、挽き方とか煎り方とか産地だとか 色々あってよくわからない。 コーヒーメーカーどころかフィルターさえ面倒くさいから、 別にインスタントでいい。 インドネシア式の沈殿コーヒーは、そんな人をコーヒーツウに 目覚めさせてしまうかもしれない。 何せ、器具不要、フィルター不要。 インスタントコーヒーと同じように、 コーヒー粉末をカップに入れてお湯を注ぐだけという 世界一手軽に飲めるコーヒーだ。 沈殿式コーヒーのトップブランド 赤と黒のパッケージに船のマークで有名な カパルアピコーヒーの創業話によると、 1920年代にスラバヤ港に移住してきた中国人の兄弟が、 現地の人たちのコーヒー好きなことに驚き、 船の乗組員向けに、独自 のブレンドでお湯を注ぐだけで飲める コーヒー粉を 一杯分ずつ紙に包んで提供したのが始まりだったそうな。 この一杯分の個包装タイプの沈殿コーヒーは 現在でも、コーヒーの基本、庶民の飲み物になっている。 家の軒先を利用した、よく見かける日用雑貨屋さん(ワルン) で一袋買って、お湯を注いでもらって その場で飲むというのが昔からのスタイルで、 建設現場や道端でも、ポットとコーヒーサセットを持って 自転車で売り歩く人を必ず見かける。 疲労回復や、眠気覚まし、集中したいとき、 缶コーヒー感覚で立ち寄る庶民の飲み物。 スーパーで買えば、一杯分の個包装のコーヒーは 一袋3千ルピアぐらいで買える(30円ぐらい?) 最安で飲めるレギュラーコーヒーといえばこれ。 勿論、最近はコンビニコーヒーとかスターバックスコーヒー みたいなちゃんと機械で淹れたコーヒーもあるけれど、 それはまたランクが別という感じで。 淹れ方や入れ物には差があるけど、 どちらもレギュラーコーヒーだし満足度や効果としては そんなに差がないはず。 ネスカフェというブランドのインスタントコーヒーの 個包装タイプもあるけれど、 こちらで、コーヒーといえば基本、沈殿コーヒー レギュラーコーヒーを先に飲み慣れている人が インスタントコーヒーに乗り換えるということは あまりない。 でもあまり頻繁に飲むのは 身体に悪そうだし、 たまに飲むくらいにしないと身体にカフェインが溜まりすぎると コーヒーを飲む効果も薄れてしまう。 そこで沈殿コーヒーを楽しむなら、 カパルアピコーヒーのような個包装タイプがおすすめだ ...

ユネスコ指定公園でニッケル採掘という超愚策‐ EV車ビジネスの自然破壊力

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                                                                       Oleh I Made Adi Dharmawam - Karya sendiri , CC BY-SA 4.0 , Pranala 世界中の珊瑚の宝庫、絶滅危惧種の生息や貴重な海洋生物が生息する秘境、 世界的なダイビングスポットとして名高いラジャアンパット諸島。 インドネシア 西パプア州の北西端に あたるこの、 真っ青な海に点々と並ぶ小さな島々からなる自然公園は、ユネスコ世界ジオパークにも指定されている。 そんな貴重な世界の財産、最後の楽園で、なんと・・・・ニッケル鉱山採掘が操業していたということが発覚した。  環境保護団体提供の空からの映像によると、森林が伐採された赤土の上をショベルカーが何台も忙しく動き回っている。小さな島だけにその真っ青な海がすぐ近くに見えるような場所だ。 そして鉱物を運び出すための運搬船は、目立たないように自然公園側から見えない位地に停泊しているが、沿岸部はすでに茶色く濁っている。 ラジャアンパットの意味は、4つの王という意味で、無数にある小さな島の中で、最も大きいこの4つの島が地名の由来になっているが、その4つの島を含む複数の島が、現在、ニッケルの採掘場になっているという。 ラジャアンパットを救え!  資源開発省のイベント会場で、副大臣が演説している最中に、プラカードを持った環境保護団体がなだれ込んだことがニュースで報道され、大炎上のきっかけとなった。そして資源開発大臣自らが、驚いた(ふりをして)現地視察にまで出かけなくてはならなくなった。 視察から戻った資源開発大臣は早速、 4社の事業権を即、停止したと発表した。その中には案の定、汚水を海に垂れ流しにしていた企業もあった。 但し、国有企業Aの子会社一社だけが、何故か事業許可剥...

元大統領の学歴詐欺疑惑 - 卒業証書偽造の真相は?

真面目に努力した人々の信頼を裏切り、教育制度全体の信用を失墜させる学歴詐欺。これを平気で行うような人物が権力を握ると、それを隠蔽やさらなる不正のために利用することも平気でやってしまうので、世の中が非常に乱れる。さらにそういう訳ありの人物ほど権力の座にしがみつきたがるという傾向があるようだ。 現在インドネシアで最も熱い話題になっているのが、10年間も国の最高責任者を務めたジョコウィ前大統領の卒業証書偽造疑惑。ジョコウィ大統領の人となりについては、これまでも何度か触れたことがあるが、旧体制をぶっ壊すイメージで登場し、国民ではなく、外国の利益のために精力的に大胆に働いたというところが日本の小泉元首相と重なる。 かなり乱暴なやり方で自分の息子を副大統領に当選させただけでなく、国務長官、警察長、最高裁判所長官、汚職撲滅委員会委員長、そしてその他現政権の組閣にも腹心を留任させるというやり方で、ジョコウィ大統領は退任した後も現政権でも強い響力を維持している。 オバマ大統領には、出生地に関する疑惑がつきまとっていたように、ジョコウィ前大統領にも卒業証書の信憑性に関する疑惑が、任期中からつきまとっている(因みに、幼少期をインドネシアで過ごしたというオバマ元大統領とJ大統領には1961年生まれという共通点がある) ジョコウィ前大統領(以下J大統領)は、2005年から2012年まで地元のソロ市で市長を務め、2012年ジャカルタ特別州知事に就任、その2年後、2014年の大統領選挙で初当選、2019年の再選を経て2期目を務めたが、問題になっているのは2019年の出馬の際に、選挙運営委員会に提出し、選挙運営委員会のウェブサイトで公開されている卒業証明書類。 2018年、一般人男性が個人のフェイスブック上で”J大統領の卒業証書には、1980年スラカルタ第6高校卒業と書かれているけれどその高校の創立は1986年。ということは卒業証書は偽物なんじゃないか’ という疑問を投げかけたことが問題になる。  公立学校の設立年という公な情報に基づいた一般人の分析に過ぎない意見にもかかわらず、警察は過敏に反応し、その28歳の男性Kは”嘘の情報を拡散した罪”(情報電子取引法)といういわくつきの法律によって逮捕されている。 その他にも、2017年に出版されたJokowi Undercoverという暴露本がある。その...