インドネシア式沈殿コーヒーの楽しみ方

レギュラーコーヒーは、挽き方とか煎り方とか産地だとか
色々あってよくわからない。

コーヒーメーカーどころかフィルターさえ面倒くさいから、
別にインスタントでいい。

インドネシア式の沈殿コーヒーは、そんな人をコーヒーツウに
目覚めさせてしまうかもしれない。

何せ、器具不要、フィルター不要。
インスタントコーヒーと同じように、
コーヒー粉末をカップに入れてお湯を注ぐだけという
世界一手軽に飲めるコーヒーだ。

沈殿式コーヒーのトップブランド
赤と黒のパッケージに船のマークで有名な
カパルアピコーヒーの創業話によると、

1920年代にスラバヤ港に移住してきた中国人の兄弟が、
現地の人たちのコーヒー好きなことに驚き、
船の乗組員向けに、独自のブレンドでお湯を注ぐだけで飲める
コーヒー粉を一杯分ずつ紙に包んで提供したのが始まりだったそうな。

この一杯分の個包装タイプの沈殿コーヒーは
現在でも、コーヒーの基本、庶民の飲み物になっている。

家の軒先を利用した、よく見かける日用雑貨屋さん(ワルン)
で一袋買って、お湯を注いでもらって
その場で飲むというのが昔からのスタイルで、

建設現場や道端でも、ポットとコーヒーサセットを持って
自転車で売り歩く人を必ず見かける。
疲労回復や、眠気覚まし、集中したいとき、
缶コーヒー感覚で立ち寄る庶民の飲み物。

スーパーで買えば、一杯分の個包装のコーヒーは
一袋3千ルピアぐらいで買える(30円ぐらい?)
最安で飲めるレギュラーコーヒーといえばこれ。

勿論、最近はコンビニコーヒーとかスターバックスコーヒー
みたいなちゃんと機械で淹れたコーヒーもあるけれど、
それはまたランクが別という感じで。

淹れ方や入れ物には差があるけど、
どちらもレギュラーコーヒーだし満足度や効果としては
そんなに差がないはず。

ネスカフェというブランドのインスタントコーヒーの
個包装タイプもあるけれど、
こちらで、コーヒーといえば基本、沈殿コーヒー
レギュラーコーヒーを先に飲み慣れている人が
インスタントコーヒーに乗り換えるということは
あまりない。

でもあまり頻繁に飲むのは身体に悪そうだし、

たまに飲むくらいにしないと身体にカフェインが溜まりすぎると
コーヒーを飲む効果も薄れてしまう。


そこで沈殿コーヒーを楽しむなら、
カパルアピコーヒーのような個包装タイプがおすすめだ

どんなに高価なコーヒーでも、開封してから
時間が経つと風味が落ちてしまう。
沈殿コーヒー用のコーヒー粉は、
超細引きだから尚更のこと。

個包装でも凝ったフィルターなんかが付いていると、
かえって煩わしかったりするものだけれど、
沈殿式コーヒーは、袋しかゴミが出ないのもいい。

そして、砂糖があらかじめミックスされている
というのも
はずせない。
このての苦いコーヒーは、甘さとの調和が味わいのポイント
になるのだけれど、
自分で砂糖を入れると少なめにしようとする気持ちが働いてしまい
控え目にすると、やっぱりなんか違う。

結局、砂糖を追加したら甘すぎた
という失敗はよくあることなので、
どうせなら最初から砂糖入りのほうがいい。

もう一つ気を付けなければならないのは、

コーヒー粉がまだ沈み切っていないうちに飲むと
粉が口の中に入ってしまって不快な思いをするということだ。

コーヒー粉がカップの底に沈むのを待って、上澄みをすするように飲み、
底に溜まったカスは飲み残す。

オプションとして、少し飲み残してぬるくなるまで放っておくと
麦茶みたいな香りがしてくる
こういうセカンドアロマを楽しむことが出来るのもまた
沈殿コーヒーならではのもの。

「カフェイン強め、お砂糖多め、を承知でたまに飲む」
これが沈殿コーヒーの極意。

ところで、沈殿式で飲むのに適している
コーヒー豆の種類は何だろう。

世界中で商業的に栽培・取引されている
コーヒー豆の種類には、ロブスタ種とアラビカ種の
二種類があって、沈殿式で飲むのに適しているのは、ロブスタ種。

インドネシアでは、マンデリンとかトラジャという有名な
アラビカ種があるけれど、あれは涼しい山の上の気候でしか栽培できず、
値段も高いもので、世界のコーヒー生産量、
第二位のベトナムも、三位のインドネシアでも
その9割がロブスタコーヒー。

主にインスタントコーヒーの原料になっているというけれど、
レギュラーで飲む方がよっぽど美味しいのになと思う。

(コーヒー豆の話はまた長くなるので次回に続きます)


機会があったらお試しを。




Kopi Kapal Api Special Mix Sachet 
カパルアピコーヒースペシャルミックス、個包装タイプ



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